以前、百貨店のイベントで接客しているときに、
「ステキなお数珠ですね。でも、お数珠は自分で買わない方がいいって言いますよね」
と、言われました。
やはり、お念珠はお葬式などのイメージが強いためか、「前もって用意すると、本当に数珠が必要になってしまう(人が死ぬ)のでいけない」とか「(念がこもっているので)人の物を譲り受けてはいけない」とか、今回のように「自分で買ってはいけない」とか(前もって用意すると…とほぼ同じ理由で)、おどろおどろしい(笑)巷のいわれがいろいろあるようです。
お念数珠を制作することになってから、いろいろなものを読んだり調べたりしましたが、そんな決まりはないようです。
ただ、「貸し借りはあまりよくない」とされています。
これは私も賛成です。
結局は、「心」だと思うのです。
大切な人を見送るのに、「人から適当に借りたもの」で見送るのか…それはちょっと違いますよね。
例えばそれが、「お母様が大切に使ってきたお念珠を譲り受けた」なら、いいんじゃないでしょうか。
ただ、宗派や地域によって考え方が違う場合があると思います。
ご親族の方やお寺様にお尋ねいただき、納得した上でどうするか決められるのが一番だと思います。
だって、お義母さんに「そんな、自分で買った数珠なんて持つもんじゃありません!」と眉をひそめられながら持つなんて嫌でしょう?
これも結局は、「心」だと思います。
まとめます。
「数珠の貸し借りはよくない」
でも、「自分で買う」のは問題ない。
不安な方は、ご親族やお寺様にご相談を。
KINENJUは、お母様やおばあ様から譲り受けた大切な数珠を、新しい房に付け替えるリメイクも承っています。
自分色の房を選んで、大切な心を受け継ぎましょう。
